全ては犬がハッピーになるために。

こんばんは。犬のおやつ専門店iico(イイコ)のオーナー浅田姉こと、浅田雅子です。初回に書いた「1匹の犬に生き方を教えられた女の話」で、一緒に暮らしているフレンチブルドッグumuとの出会いと、ざっくりとした人となりはお伝えできたと思うので、今回はiico立上げまでの裏話と、iicoにどんな思いが詰まっているのか、そんな話をしていけたらと思っています。

 

iicoの読みもの

1.ブランド立上げのきっかけ

犬のために何かできることはないかな〜とここ数年、うっすらぼんやりは考えていたものの、ペット管理栄養士の資格も元はumuの健康のために取得していたものだからそれを使って仕事をする、なんていうことはこれまで考えたことがありませんでした。それが突如行動に移すことになったのは2020年7月上旬のこと。世の中はコロナ禍真っ只中。店舗デザインを生業にしている私にも当然波は押し寄せて、予定していた出店計画の延期や中止が軒並み続き、この先デザイン一本でやっていけるのかな、といった漠然とした未来への不安みたいなものを抱えて日々を送っていました。

そんなとき、ステイホームとなった人がペットを迎えるものの飼いきれずに保健所に連れて行くため、殺処分が増加しているといった悲しいニュースを耳にします。「思っていたのと違ったから」「もっと懐くと思っていた」などといった理不尽で身勝手な理由から簡単にペットの命を奪う、信じられない衝撃的なニュース。
犬と一緒に暮らす、ということは犬の人生丸ごと背負い込むわけで、その覚悟や認識のない人が多いことに改めて驚きました。そもそも、犬は飼い主を選べないのに。なんて勝手なんだろう、と。

以前に比べて”犬は家族”といった認識は広まりつつあるけれど、犬への考え方は先進国に比べて日本はまだまだ発展途上なのだと感じます。
それは殺処分問題だけでなく多頭飼育などの社会問題が目を向ければ日常のいろいろなところに負の連鎖として散らばっているのが見てとれます。犬と一緒に暮らしている人の中にもマナーの悪い人がいたり、犬アレルギーを持っている方がいらっしゃるのも事実なので難しい問題ではあるけれど、どうにかもっと犬を取り巻く環境の整備やサービスを向上させて、人の子と同様に全ての犬の幸せを確保できないものかと考えます。

もちろん私はいち飼い主でしかないわけで、個1人のチカラなんてたかがしれているから、一体私になにができるんだろう、とも思いました。でも動かないことには始まらない。実際、負の連鎖が起こっていると反比例して、年々犬への支出額は増えている調査結果の報告もあり、家族の一員として自分の子供同然にかわいがる人々が増えているのも事実。だったらそのポジティブな動きの一部として何か私にできることはないか、ハッピーに向かうように舵とりの一端になりたいと思います。
いずれそのハッピーな連鎖の波が大きく大きくなったとき、負の連鎖は断ち切れると考えたからです。

2.犬のおやつ専門店iico誕生

考れば考えるほどワクワクは止まらなくなり、思いたった日の夜はなかなか寝付けませんでした。翌日早速妹にその話をしました。
アパレルデザイナーである妹は、私の一番の理解者であり親友でもあり、そしてなにより犬が大好きすぎて犬のために尽くすことを惜しまない。そんな彼女と一緒に今回のプロジェクトをスタートさせたいと思っていたから。二つ返事でOKをもらったときは思わずびっくりして二度聞きしてしまったのを覚えています。まだなにをするのかも全く決まっていませんでしたが、兎にも角にもブランド誕生の瞬間でした。

ブランド名”iico(イイコ)”はその翌日に決まりました。
日本語を知らなくても言いやすく聞き取りやすい名前を、というコンセプトでお互い出し合って決めた名前。世界で”kawaii"が共通語になったように、ジェンダーレスな時代だからこそ”Good boy, Good girl”から”iico”へ褒め言葉の共通語になったらいいな、なんて夢は大きく膨らみます。

その後、ロゴデザインと犬のためのお店としてなにができるか企画を纏める作業は同時並行で進めました。とはいってもかかった期間はおよそ2日ほどだったと思います。

まずロゴデザインは、妹が数十案出してくれたロゴデザインを、時に家族の意見も参考にしながら二人で絞っていきます。よりシンプルにイメージが伝わりやすいロゴになるようにブラッシュアップしながら取捨選択していく作業。そして決定したのが、こちら。

iicoの読みもの

愛情・遊びゴコロ・好奇心…たくさんの想いを詰め込んだ
ギフトボックスをイメージしてiicoのロゴは生まれました。
ロゴの中心には「 i 」をかたどったリボンを添えて。


次に、犬のためのお店で具体的になにがしたいのか、なにができるのか。
ロゴからのインスピレーションと、ペット管理栄養士の資格、それから今まで培ってきたデザイン力を利用できる事業…ということで辿り着いたのが”犬のおやつをメインにした犬のためのギフトショップ”でした。

3.iicoに託す思い

犬をしあわせにするための第一歩に”犬のおやつをメインにした犬のためのギフトショップ”という選択は、どんな犬でも一番大好きなものをお届けしたいという思いから。

まず、どんな犬でも楽しみにしている”食べる”ということ。おもちゃで遊ばない犬はたくさんいるけど食べることが嫌いな子はいないはず。(おやつよりボールを取るumuは例外中の例外。この話もいつかしたいな、と思います。)そしてそれはただの嗜好品ではなく、犬の身体を考えた安心安全なおやつであるということ。身体に優しい、どんな犬種でも食べやすい大きさ、年齢に関係なく食べられる硬さ、病気やアレルギーで制限されている子でも食べやすい素材をセレクトしてオリジナルレシピを完成させました。

iicoオリジナルおやつは現在、計7種類。
一番人気は、にんじんライスクッキー。どのおやつも、食材の特徴にこだわって厳選したiico自慢のおやつたちです。

そして犬は、自分を取り巻く人たちが笑っていると本当に嬉しそうに笑う。人よりずっと空気を繊細に感じ取るから、それは言葉がなくても伝わってしまう。そんな彼らのために、人にも届いたときに笑顔になってほしい。その思いをパッケージに託しました。あえて意識した”犬らしくない”シンプルなデザインは、世代・性別・国籍といった垣根を超えて、また犬と一緒に暮らしていない人でも持ちやすいをコンセプトにしています。

iicoの丸缶はオンラインショップで一番人気はブラック。モノトーンが柄を写真映えさせてくれてどんなコーディネートの邪魔にならないので、定番で一つ持っておくと便利なアイテムです。
写真では伝わりづらいのですが、マットな質感とプリントの光沢感が特徴のオリーブ缶は、実際手元で見ることができるPOPUP SHOPではダントツ人気者でした。

缶タイプの商品は全て、ハート型のクッキーをキャンディ包み(5粒入)に入れてお届けします。

イイコたち(犬たち)に寄り添いたい、味方でいたい、そんな思いから生まれたiico。それを叶えるための手段は一つだと思っていません。
今私たちにできることを常に考え、私たちなりの答えをこれからどんどん発信していきたいと考えています。

オンラインショップは現在、よりわかりやすくお伝えできるようにと改造計画中です。タイミングによってはお見苦しいところがあるかもしれませんが暖かい目で見ていただけると幸いです。もしご意見などあればぜひ。
Instagramはオープン2ヶ月前から始めているので、よりiicoの世界観がビジュアルとしてより伝わりやすくなっていると思うのでまだご覧になっていない方はぜひそちらにもお立ち寄りくださいませ。

【Instagram】  @iico_official

 
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第六回目は12318時、浅田妹による「オリジナルグッズ制作 〜iibag編〜」をお届けいたします。お楽しみに!


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