お姉ちゃんっ子の行く末。

iicoの読みもの

姉とは4歳離れている。
私はベビーカーに乗るとすぐに立ち上がってしまう子供だったそうだ。困っている母を見て、姉がベビーカーにブロックを入れた。すると素直に座った。それからは「ベビーカーにブロック」がお決まりのスタイル。ベビーカーの中で、ブロックに埋もれた私の写真がアルバムに収まっている。
姉は子供の頃から私の代弁者で理解者だった。ありがたいことに、今もそれは変わらない。

そんな姉が5年前にフレンチブルドッグのumu(うむ)を迎え入れた。その頃の私は新しい会社に転職したばかりで、常に疲れていた。
週末にumu(もちろん姉にも)と会うのが癒しタイム。とにかくumuを猛烈にかわいがった。
昨年独立するまで疲労困憊は続いたが、毎週末の癒しタイムを目指してなんとか生き延びることができた。

iicoでは、姉が企画の立案・おやつ作りを、私がデザイン・SNS運営をしている。これが主な役割。
それぞれが得意なことを考え、作業している。たまにぶつかることもあるけれど、姉妹を何十年もやっているから「仲直り」なんていくらでもできる。
そして、疲れるタイミングも疲れ方も似ている私たちを、毛むくじゃらのumuがあたため癒してくれる。
なんて行き届いた仕事環境なんだろう。

姉も私も仕事は好きだと思う。
気分が乗ると、記憶が飛ぶくらい集中する。そんな時、umuは大抵寛いでいる。
姉妹で話し合いをしている時も大抵寛いでいる。ふたりの話し声が安心するのかな、と考えるととても愛おしい。

私が自宅で仕事をすることもある。
そんな時、急にumuと姉が訪ねてくることがある。散歩に出た途端、私の家に直行するそうだ。
そして私とほんの少し戯れると満足したように散歩へ戻る。(こないだなんて、ものの2分で行ってしまった!)
私の存在も彼女の生活の一部になっているんだ、とこういう時に実感する。そしてにやける。
小さい毛むくじゃらによって私の機嫌は左右されている。

ついumuの話ばかりになってしまった。姉について話そうと思っていたが、姉については言葉にすることが難しい。
冒頭のベビーカーのくだりが、姉への想いを集約しているように思う。
おそらく姉としては不本意だろうが、これ以上言及するのは勘弁してほしい。ふとした時に姉について話すと思うのでそれまで待っててね。

とにもかくにも、こうして一緒に仕事をしている現在、最&高にSHI・A・WA・SEってことなんだ。

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第五回目は11618時、浅田姉による「全ては犬がハッピーになるために。」をお届けいたします。お楽しみに!


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